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未来への希望つなぐタンタワン奨学金 支援を受ける側から支える側へ
タイ・YMCAパヤオセンター
アチラヤー・ウユエ(エーン)さん
私は山岳少数民族の出身です。今はパヤオセンターでソーシャルワーカーとして働いています。出身の村から学校までは道の状態が悪く、10キロほどを片道2時間かかり通うのは大変だったので、学校に近い町にいる親戚の家から通いました。親戚の家では子どもたちの世話や家事・雑用に多くの時間をとられていたことから、両親に頼み、祖父母の家から通える、別の学校に転校しました。しかしその後、食費・学費を両親が払えなくなったため、勉強をあきらめざるを得ませんでした。
あるとき村で、村の調査とパヤオセンターにいる子どもの家庭訪問をしていたパヤオセンターのスタッフと出会いました。その出会いがきっかけとなり、私は中学2年生から高校3年生までパヤオセンターで過ごし、学校に通うことができました。高校3年生になり卒業後も、もっと勉強したいと思いましたが、親からは進学するための費用がないと言われました。パヤオセンターのスタッフに相談すると、「タンタワン奨学金」を紹介され、奨学金のおかげで大学に進学することができました。大学では、何のために働くのか考え、働く選択肢も広がりました。大学2年生の時、友だちと農村に行き、子どもたちのためのボランティア活動に参加する機会があり、子どもたちのために働くことに意義を感じました。その時、自分がYMCAや「タンタワン奨学金」に助けられたことを思い出し、自分も誰かの役に立ち社会に貢献したいと思うようになりました。
社会のために働くということを具体的に考えるようになり、情報を収集する中で、「パヤオセンターで働きたい」と思い、応募しました。なぜならパヤオセンターは子どもたち一人ひとりを支える働きをしているということを、私自身が身をもって知っているからです。その働きを通して社会に貢献するという自分の想いを実現できると思っています。私のようにパヤオセンターで育った子どもたちが、パヤオセンターに戻ってスタッフになるというロールモデルになりたいと思います。皆さまの支援が、私たちに未来を切り開く力を与えてくれています。横浜YMCAの募金活動に関わる皆さまに感謝いたします。
(掲載:月刊YMCA News 2026年5月)