YMCAの活動から自分の見識広げ互いを認め合う社会つくる

YMCAユースリーダー
ボランティアinタイ参加(2019年)
澤村幹太さん

私がYMCAと関わるようになったのは、高1の時に学校からの紹介で参加したボランティアinタイに参加したことでした。当時から海外の文化などに興味があったので、募集を見てすぐに参加しました。

ボランティアinタイでの経験は、自分に大きな影響を与えてくれました。高校までの授業では山岳民族について言及されることもなく、当然接する機会もありませんでした。正直なことを言うと、私もこのプログラムに参加して初めて山岳民族について知りました。2週間の滞在を通じて、人身売買のことや山岳民族が抱える問題などさまざまなことを知ることができました。

現在、大学では山岳民族やタイ及び東南アジアについて学んでいて、タイ語も勉強しています。また、将来は東南アジア、特にタイの人たちと関わるような仕事をしたいと思っています。このように、このプログラムに参加して自分の大学での学びの方向性、更には将来の方向性が決まりました。この経験は非常に大きな影響を私に与えてくれました。

また、このプログラムに参加したことでYMCAのさまざまなイベントにお誘いいただき、参加させていただいています。例えば、8月のアフタースクールのパヤオセンターとの交流会にも参加させていただきました。私自身も3年ぶりにパヤオセンターの子たちと交流をすることができました。このような交流を通じて小学生や中学生の子たちにも山岳民族などについて興味を持ってほしいと思います。他にも日本語学校の学生さんへのチューター活動もさせていただいていて、非常に貴重な体験をさせていただいています。

私はお互いを認め合うことができるような社会をつくるためには、まず相手のことを理解する必要があり、そのためには実際に相手に会ったり、話したりする必要があると思っています。そのためにも今後もYMCAでのタイを始めとする国際交流の活動に積極的に参加をしていきたいと思います。また、自分の経験を機会があれば多くの人に伝えて、現状を知ってもらい、共に解決することにつながる取り組みや働きが出来ればいいなと思っています。

(掲載:月刊YMCA News 2022年11月)