幅広い年齢層に門戸開くYMCA 未来へつながる多様な体験を共有

横浜北YMCAリーダー
バーバリーダー
山田 和枝さん

私のYMCAとの関わりは、娘が3歳児クラスに参加した46年前になります。私も成人水泳クラスに参加をして、多くのリーダーの方に指導をしていただきながら、子どもたちのプログラムのお手伝いをさせていただいているうちに、私にも人の笑顔が見られるリーダーになりたいと思うようになりました。

そのような中で、1977年に横浜北YMCAが開設されたことを機会にリーダーとなり、今に至っています。はじめは、アメンボクラス(視覚障がい児)に入り、いろいろな指導の仕方を先輩リーダーの方々から厳しくも優しいフォローを受けながら多くのことを学び、リーダーの役割を覚えていきました。十人十色と言いますが、子どもたちに接しているうちに、個性を伸ばしながら教える大切さを学び、少しずつ自分も成長しながら元気をもらっていることに気付きました。

リーダーの活動が一番楽しくなり、自ら張り切ってプログラムのメニューを立てている時期に、身体に異変がありました。検査の結果、乳がんでした。摘出手術後にリーダーを辞めたいと申し出ました。その時のスタッフの方に「このまま辞めたら精神的に立ち直れなく身体の回復に良くないから、少しずつでもリーダーは続けたほうが良い」と言われました。

私は、リーダーを続け、皆さまに背中を押されてがんばることが出来ました。この時のスタッフの方がかけてくださった言葉は、私の一生の宝物です。子どもたちの喜怒哀楽の元気な顔を見ていることが良薬になり、元気を取り戻していくことが出来ました。

昨今は、コロナの影響で保護者の方に一番成長が著しい3・4歳児の練習を見ていただけないことが残念です。もし、子育て中の方、子育ての終わった方、学生の方、少しの時間がありましたら、リーダーになることを躊躇しないでほしいと思います。YMCAの良い所は、幅広い年齢層に門戸が開かれていることです。それぞれの方が何か役に立つことが出来ると思います。
コロナ禍にありますが、一日も早く大きな声で笑い話せる日常が戻り、明るい世の中になりますようにお祈りいたします。

(掲載:月刊YMCA News 2022年4月)