- トップページ
- 横浜YMCAについて
- 参加者の声
- 出会いと対話で先入観や偏見が溶けて人とつながり、よくなっていくことを信じ歩む
出会いと対話で先入観や偏見が溶けて 人とつながり、よくなっていくことを信じ歩む
横浜YMCA国際事業委員
木下 理仁さん

今から約30年前、青年海外協力隊員としてスリランカに赴任した私は、コロンボYMCAで剣道を教えていると聞き、YMCAを訪ねました。当時、指導者がいなかったため、有段者でない私が「剣道の先生」になってしまいました。熱心に通って来る子どもたちとの稽古は楽しい時間でした。当時のスリランカは、貧しい人たちが多かったのですが、そんな彼らにとって、ことばや文化の違いを超えて外国人と一緒にスポーツを楽しむことのできるYMCAは、特別な場所だったのではないかと思います。
その後、2005年に仲間と一緒にかながわ開発教育センター(K-DEC)という団体を立ち上げ、連絡先を横浜中央YMCAに置くことになり、そのつながりで私は国際事業委員となりました。また、朝鮮学校の入学式で新入生の門出を祝い、入学を見守る「入学おめでとう応援隊」の活動でも、YMCAの皆さんと一緒に取り組み、今に至っています。
私は普段、大学や市民活動の場で「多文化共生」や「国際協力」をテーマにワークショップを行っています。新型コロナウイルスの影響で、私たちの働き方、学び方、市民活動のスタイルも一変し、オンラインを活用することが多くなりました。障がいのある人や高齢者、引っ込み思案で大勢の中に入るのが苦手な人も参加しやすくなり、また、国境を超えて世界中どこからでも参加できるので、新しい「出会い」の可能性が大きく広がりました。
昨年7月には、国際事業委員会の企画で、オンライン・ワークショップ「世界が広がるおしゃべりカフェ」を実施し、外国につながる背景のあるゲストを迎え、写真を見ながらお話を伺いました。人と出会い、話をすることによって先入観や偏見が溶けていくことを改めて感じました。いじめをなくそうという「ピンクシャツデー」においても、「出会い」と「対話」は、とても大事なことだと考えています。コロナ禍にありますが、工夫次第で新しい出会いや対話の場を創り、そこから何かが「みつかる」、そして人と「つながる」ことによって「よくなっていく」と、前向きに考えたいと思います。
(掲載:月刊YMCA News 2022年2月)