和解と共生に向けて共に歩みましょう

横浜YMCA維持会員
日本基督教団神奈川教区巡回牧師
関田 寛雄さん

去る5月25日の横浜YMCA会員総会において、思いがけなくも「奉仕の書」に私の名が刻まれるという栄誉に接することになりました。心から感謝しております。既に卒寿を超えた私の人生にとってYMCAは不可欠の一部となっています。

省みれば1948年、19歳の私が横浜YMCAのスタッフとして、戦後の少年部(BOYS)再建の仕事が与えられたことにより、敗戦の失意と虚脱の中から立ち上がり、少年たちとともに私自身が再生させられたのが「YMCAと私」の出発点でありました。末包敏夫総主事、大和久泰太郎氏、海老澤義道氏の諸先輩の尊いご指導は忘れられない賜物となりました。横浜YMCAでの4年間の働きを終え退職後に、青山学院大学で出会った塩月賢太郎氏による学生YMCA(学Y)でのご指導は、私自身に学Yリーダーとしての使命を目覚めさせてくださいました。

大学卒業後は、神学研究と教会活動の「二足のわらじ」を履きながらYMCAのスタッフ研修講座を担当させられて、20数年のよき交わりの時を過ごしました。毎回、夜遅くまで「フーテンの寅さん」談義を楽しんだことも貴重な思い出となりました。

産業都市川崎で教会づくり(開拓伝道)のさ中で出会った韓国人教会牧師李仁夏氏との出会いは、日本近代史におけるアジア諸国に対する傲慢な歩みに気づかせてくれました。そのことは日本基督教団の「第二次大戦下における日本基督教団の責任についての告白」と、いわゆる「戦責告白」への共鳴とともに、YMCA基本原則の検討に際して、アジア友好に対する歴史的責任の項を強調することに導いてくれたのです。

今日の世界は強大国の「自国中心主義」の主張により、諸国の間に対立と排除の気運が広がりつつあります。これはイエス・キリストの和解と共生の使信に立つYMCAにとって大きな挑戦です。今こそ、YMCAの働きが民衆から求められています。この課題を担って「神の国」の実現に向かって、YMCAとともに歩んでまいりましょう。

(掲載:月刊YMCA News 2019年7月)