総主事挨拶

2023年度横浜YMCA基本聖句

「今それをやり遂げなさい。進んで実行しようと思ったとおりに、
自分が持っているものでやり遂げることです。
(コリントの信徒への手紙Ⅱ 8章11節)

横浜YMCAは、1884年に創立以来、いつの時代にあってもイエス・キリストの生き方に基づき、社会の要請を敏感に感じ、小さくされている人に寄り添うだけでなく、実際の行動を進めてきました。170年以上も前にイギリス・ロンドンでYMCAを創立したジョージ・ウイリアムズが「我々は、いかに少なくではなく、いかに多くの人のために奉仕することができるか」としたように、YMCAが目指す社会課題の解決は、少数でなく多数の人を支援することが必要であると考えています。そのことは、これまでの歴史をつなぎ、150年、200年とYMCAが持続可能な組織として存在していくために必要なことであると思います。

横浜YMCAでは、創立150周年となる2034年に、どのような社会を目指し、それまでに持続可能な組織となるための長期計画「VISION2034」を策定し、地域社会や人びとに仕える働きを進めています。また、全国のYMCAとともに、互いの存在や個性を認め合い、高め合うことのできる、善意や前向きな気持ちによってつながるポジティブネットのある豊かな社会を創造することに努めています。

2023年度横浜YMCAは、新型コロナウイルス感染による3年間で大きく変容した社会にあって、青少年の教育と成長にかかわる体験や多文化交流、ボランティア活動、全人格的な成長に必要な機会などの減少に向けて、YMCAが持つスキルとリソースを活用し、新たな社会課題に対しすべての活動を通じて取り組み続けます。
特に、YMCAが社会に必要とされ続ける団体として、「青少年教育に取り組む団体」「グローバルな視点を持ち多文化共生を推進する団体」「ボランティアが生き生きと活動する団体」であることを重点的に意識しながら活動を展開します。

これらの働きは、具体的には、VISION2034の3つの基本方針と8つのゴールにむけて、第1期中期3か年計画の重点項目に沿って、3年目のまとめとして計画を策定し、
すべての活動計画は、公益性を高め、社会から認知されることを目指し、市民や社会との協働を推進し取り組み、使命実現への取り組みを続けてま

横浜YMCA総主事
佐竹 博

 

VISION2034 横浜YMCA創立150周年に向けた将来計画

 

Ⅰ.【すべての人の「Spirit」「Mind」「Body」が豊かに育まれ自ら「Quality of Life」を向上させていくために-FOR HEALTHY LIVING-】

「子育て子育ち」
① すべての子どもの豊かな成長を支える機会と環境の充実
② 地域力を高め、子育てを地域で支えるプログラムの開発

「生活のクオリティの向上」
③ 健康づくりの機会と環境の充実
④ 一人ひとりのライフステージを地域で支え合うために

Ⅱ.【公正で平和な世界に向けて、ユースが自らの能力を最大限に発揮し、主体的かつ積極的な貢献によって社会を変革し続けるために-FOR YOUTH DEVELOPMENT-】

「ユースエンパワーメント」
⑤ ユースの能力を最大限に発揮するためのユース育成
⑥ ユースの主体的・積極的な活動をサポートする環境の充実

Ⅲ【自然の生命と人間の生命が大切にされる、また協力し合い、支え合いながら、人と社会と地球との調和のとれた持続可能な社会を実現するために-FOR SOCIAL RESPONSIBILITY-】

「社会に貢献」
⑦持続可能な社会と地球共生社会への理解と取り組み
⑧社会課題を共に担うパートナーとの連携強化

【持続可能な社会へ向けて】

横浜YMCAでは、再生可能なエネルギーを使用した電力への変換を進めています。これまでに15の拠点において変換が完了しています。(2020年4月現在)

この取り組みは「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「つくる責任つかう責任」「気候変動に具体的な対策を」を目指しています。横浜YMCAでは、すべての事業活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に取り組んでいます。

※SDGsについては、こちらのページをご覧ください。