総主事挨拶

2021年度横浜YMCA基本聖句

「愛をもって心から尊敬しなさい。互いに平和に過ごしなさい。」
(テサロニケの信徒への手紙Ⅰ  5章13節)

横浜YMCAは、1884年に創立以来、いつの時代にあってもイエス・キリストの生き方に基づき、社会の要請を敏感に感じ、小さくされている人に寄り添うだけでなく、実際の行動を進めてきました。170年以上も前にイギリス・ロンドンでYMCAを創立したジョージ・ウイリアムズが「我々は、いかに少なくではなく、いかに多くの人のために奉仕することができるか」としたように、YMCAが目指す社会課題の解決は、少数でなく多数の人を支援することが必要であると考えています。そのことは、これまでの歴史をつなぎ、150年、200年とYMCAが持続可能な組織として存在していくために必要なことであると思います。

昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言による、休業や時短による活動展開となった事業、緊急事態宣言の中にあっても保育園や学童保育などは感染予防に努めながら展開、専門学校も当初はオンラインのみの授業の時期もありましたが、対面での講義を1回目の解除と同時期にスタートしました。コロナ禍にあって、YMCAがこれまで大切にしていた出会いとつながりが希薄となったように感じた時期もありました。コロナ禍を契機として、オンラインでのウエルネスデリバリー、ラジオ体操などの健康サポートするための配信からはじまり、オンライン子育て支援や行事、スタッフ会議もオンラインでの実施となりました。これまで経験したことのない見えないウイルスとどのように向き合うか、知恵を寄せて灯を高く掲げ、社会の変化や困難の中にあっても、「みつかる。つながる。よくなっていく。」という体験を一人でも多くの人に届けるよう取り組んだ1年でした。

SDGsのゴールよりも先にある横浜YMCA創立150周年(2034年)に向け、「VISION2034」を策定しました。YMCAの運動は、産業革命によって引き起こされ、社会課題に気づき、課題解決のために祈り、情熱と正義感をもって積極的に、献身的に取り組んだユースによって生まれました。

一人ひとりの良くなることが関わる人の喜びとなり、つながりを深め、身近な人の痛みや、社会・世界の課題を他人事から自分事に変える力となって、出会った人を笑顔に変え、喜びが連鎖する「ポジティブネット」のある社会を目指します。地域や社会の課題に向け行動し、公正で平和な社会を創る取り組みを展開していきます。

横浜YMCA総主事
佐竹 博

 

VISION2034 横浜YMCA創立150周年に向けた将来計画

 

Ⅰ.【すべての人の「Spirit」「Mind」「Body」が豊かに育まれ自ら「Quality of Life」を向上させていくために-FOR HEALTHY LIVING-】

「子育て子育ち」
① すべての子どもの豊かな成長を支える機会と環境の充実
② 地域力を高め、子育てを地域で支えるプログラムの開発

「生活のクオリティの向上」
③ 健康づくりの機会と環境の充実
④ 一人ひとりのライフステージを地域で支え合うために

Ⅱ.【公正で平和な世界に向けて、ユースが自らの能力を最大限に発揮し、主体的かつ積極的な貢献によって社会を変革し続けるために-FOR YOUTH DEVELOPMENT-】

「ユースエンパワーメント」
⑤ ユースの能力を最大限に発揮するためのユース育成
⑥ ユースの主体的・積極的な活動をサポートする環境の充実

Ⅲ【自然の生命と人間の生命が大切にされる、また協力し合い、支え合いながら、人と社会と地球との調和のとれた持続可能な社会を実現するために-FOR SOCIAL RESPONSIBILITY-】

「社会に貢献」
⑦持続可能な社会と地球共生社会への理解と取り組み
⑧社会課題を共に担うパートナーとの連携強化

【持続可能な社会へ向けて】

横浜YMCAでは、再生可能なエネルギーを使用した電力への変換を進めています。これまでに15の拠点において変換が完了しています。(2020年4月現在)

この取り組みは「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「つくる責任つかう責任」「気候変動に具体的な対策を」を目指しています。横浜YMCAでは、すべての事業活動を通して、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に取り組んでいます。

※SDGsについては、こちらのページをご覧ください。