参加者の声(My Y Story) 2018年1月 互いに愛し合い、相互の連帯と
きずな深める一年に

横浜YMCA常議員
工藤 誠一 さん

私にとってYMCAとの出会いは、インターアクトクラブが『ボランティア・イン・タイ』に参加した時です。最も印象に残っている活動は、2011年6月、被災地である釜石でのボランティアに、生徒80名とともに私も引率者として参加したことです。現地で生徒たちは、側溝のヘドロを除去する作業を行いました。津波によって流されてしまった家屋の跡地には、所々に花が手向けられていたのです。そこには語るに語り尽くせない現状のもどかしさを伝えようとする、祈りのまなざしがありました。私も生徒たちも、自分たちが神様の手のひらに乗せられている小さな存在であることを、否応なく痛感させられました。すべてが押し流され、生き残った人は他に生きている人を捜すため声を掛け合っていたのです。

人が生きることは、他者が居ることで初めて意味が生まれ、社会とつながっているからこそ現実として捉えられます。その時の被災地での人びとのまなざしや思いやりのこもった対応は、私たちが失いかけているそのつながりを想起させられるものでした。「私はぶどうの木。 あなた方はその枝である。人が私につながっており、私もその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。私を離れては、あなた方は何もできないからである。」(ヨハネによる福音書15章)

YMCAで多くの皆さんとわかち合いが共に持てますことは、私にとっても限りない喜びです。何よりも、私たちにとってYMCAは、神様とつながる『ぶどう畑』ではないでしょうか。ぶどうの実は大地の実りのシンボルであり、ぶどう酒はイエス・キリストの血に例えられるものです。この『ぶどう畑』では、多くの皆さんが「みつかる。つながる。よくなっていく。」を実感されていると思います。ポジティブネットのある豊かな社会の形成は、私たちの共通の目標です。相互の連帯ときずなを深めて、このフィールドに集う私たちが共によくなっていく一年にいたしましょう。

福音書の結びの部分を紹介します。―「互いに愛し合いなさい。これがわたしの命令である。」

(掲載:月刊YMCA NEWS 2018年1月)

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