参加者の声(My Y Story) 2017年11月 新しい自分と出会う
YMCAとの再会

横浜YMCA常議員
田中 廣喜 さん

 ユースリーダーを厚木YMCAで始めて30年。50歳を超え猛烈に進んできた人生、働き方、生き方、これでいいのかと自問していた今年の春、横浜YMCA常議員の声がかかりました。20歳で持っていた情熱を思い出し、経験したことを横浜YMCAのために役立てる機会にさせてほしいと思ったのです。

 NHKの報道局に勤務し、取材・番組制作のさまざまな現場で体験したこと。多くの犠牲者を前に無力を痛感した大震災。取材した選手たちがメダルを獲得し心に響いた五輪。サッカーの神様ジーコとリオデジャネイロ聖地巡り。世界遺産・知床でヒグマと漁師と共同生活。のど自慢やラジオ体操で地域の人たちと触れ合い。大地に腰をすえ、プロフェッショナルたちの生き様と接し、本音を引き出すことに没頭する日々。

 その原点は、全てYMCAで関わった人たちに教えてもらいました。水泳・スキー・キャンプのリーダー、広島ピースセミナーへの参加、厚木YMCA & 横浜YMCA & 全国リーダー研修会本部としての働き、ソウル五輪でJOC青少年派遣、バンクーバーYMCAへの派遣、駅前で子どもたちと国際協力募金の呼びかけ。毎日全力で学生生活を送る中、神奈川県内にとどまらず、全国へネットワークが広がりました。それから30年。その精神は私が生業としてきたテレビの世界、NHKで活きています。人に出会う、聞く、話す、行動する、伝える。YMCAと精神は同じでした。国内外の拠点にドンドン足を運びつながっていきました。テレビは映像と音声で作る“魔法の玉手箱”。人に寄り添い、手触りを確かめ、温もりを感じ、真心を届ける。その一方で、仕事・家事・育児・介護で時間が過ぎ大切な人たちと疎遠になっていきました。これから先、自分に何ができるのか。どこまで信じてもらえるのか。精進する時間と向き合い、一番大切なことに気づくよう年輪を重ねていこうと思うようになりました。

 最近、何十年ぶりに友人たちに次 々と会っています。原点回帰。そこから物語を始めたい。今の私にとってYMCAとの再会が「新しい自分との出会い」活力源となっています。

(掲載:月刊YMCA NEWS 2017年11月)

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