〈横浜YMCA専門学生によるボランティア活動報告〉
9月13日-25日の期間中にYMCA健康福祉専門学校(厚木市)・YMCA福祉専門学校(川崎市)・横浜YMCA学院(横浜市中区)から合計9名の学生が各学校の職員と共に現地に行きボランティア活動を行ってきました。今回はボランティア活動に参加したYMCA健康福祉専門学校(厚木市)生徒の声をレポートします。
私が自己紹介をしたときに「横浜から、わざわざ来てくれたのですか?ありがとうございます」と言っていただき私たちがボランティアに来たことを喜んでくれたので嬉しく思いました。たくさんの話をしていて、震災の事はニュースなどの映像で見たことはあったのですが、そこまで実感がなかったので、実際に被災された方の震災の話を聞いて、家が崩壊してしまい帰るところがないとを聞かされ、震災の恐ろしさ、大変さなど本当に凄かったのだなと感じました。
YMCA健康福祉専門学校 福祉スポーツ科専攻科 S・S君
今回ボランティアとして現地に行き、曲がった道や電柱、倒壊した家屋がまだ残っており震災の爪痕を見て、震災の凄さを感じる事が出来ました。その中でも利用者の方々、職員の方々と過ごし、レクリエーションを行なったり、体操をしたり、会話をしたりしてたくさんの笑顔を見ることができたのはとても良かったと思いますし、私自身も元気をもらうことができました。3日間という間でしたが利用者の方々の気分転換に少しでもなったようで嬉しく思いますし、ボランティアとして参加することができて良かったと思いました。
YMCA健康福祉専門学校 福祉スポーツ科専攻科 H・S君
〈第6次派遣:横浜YMCA職員 岩邉俊久の報告〉8/8-9
今回、岩邉(横浜YMCA)と山添(日本YMCA同盟)の2名で現地柏崎市の被災地を訪問し、YMCAとしての支援策検討のため、関係者・機関への聴き取り調査、意見交換を行いました。支援協力として考えられるのは、@柏崎市災害ボランティアセンターでの支援活動協力、A子どもへの支援活動協力、B高齢者ケア活動協力等です。
〈現地の状況〉
1.柏崎市災害ボランティアセンター
既に災害ボランティアセンターの本部機能は柏崎市社協中心に動いていて、今後はYMCAによる協力の必要はありません。災害ボランティアセンターはおそらく9月15-20日には、現在のプレハブ/テントを撤収して、総合福祉センター内に移り、窓口としては年度内まで残すのではとの関係者の話でした。現在のボランティアの状況は、大型荷物の移動、ゴミだし、避難所の清掃・配食、チラシ配布であり、ニーズに対してボランティア数の方が大きく上回ることもあります。ここ10日間のボランティア数は1日平均で520人、20-30人で駆けつける団体も多く、センターはマッチングに苦慮する場面があります。8/13からは順次仮設に入居が始まり、その折に引越し荷物の搬出搬入で人出が必要となります。仮設入居は、家屋が半壊以上であることが条件で、高齢者、障がい者、低所得の方々を優先していくことになります。今後は、仮設入居後の個別訪問によるニーズ調査が必要となっていくことでしょう。
「子どもワクワク隊」という子どもたちへの活動支援がおこなわれています。児童クラブ・避難所・コミュニティーセンターへ大学生を派遣し、子どもの遊び指導を行っています。これから徐々に避難所も収束し、この活動は、夏休み中だけの活動になるのではないでしょうか。
2.柏崎市役所
市民生活部・市民活動支援課課長と面談しました。仮設住宅には8/13-16で先ずは800所帯が入居します。中越地震のときの教訓から可能な限り、地域から離れず仮設に入居できるよう地域密着型の仮設住宅建設となりました。建設規模は5戸から100戸規模と様々で、市内では37箇所に及びます。課題は「地域のつながり」は保てても、50戸未満の仮設住宅地域には集会室などがつくられず、日中は高齢の方々だけが住宅に居て、果たして地域のコミュニケーションが保てるか、また、小単位の仮設住宅が散在することとなり、様々な支援が必要で、市の職員の負担も大きいと予想されます。仮設住宅には1年から1年半にわたりあるいはそれ以上住むこととなりますが、最後に残るのは災害の弱者の方々です。現段階では避難所から仮設住宅に引越した後に、種々の問題の全容が見えてくることとなります。しかし2004年中越地震の時と比べると、今回は対応、仮設住宅建設など対応、手当ても早く進められています。
3.特別養護老人ホームなごみ荘(柏崎市原町)
ここには第5次派遣スタッフの深澤が訪問しています。今回は、社会福祉士、ショートステイ責任者の施設のスタッフ二人の方と面談しました。「なごみ荘」には、災害ボランティアセンターから6人のボランティア(介護士、ヘルパー等)が継続して派遣されてきています。職員自身も被災しており、現体制では毎回入れ替わっていくボランティアに指示を出すのも手が掛かりつらいとのことです。早く職員の方が通常業務ができるようになることが望まれます。「なごみ荘」の前に、50世帯の仮設住宅が建設されていますが、入居後、状況がどうなっていくのか定かではありません。施設としては、施設内の地域交流スペースを活用して、地域とのつながりをさらに深めたい、施設とYMCAとが協力をして地域を盛り上げていけないか考えたいとのことです。
〈今後の支援協力〉
災害ボランティアの3原則として、@被災者本位、A地元主体、B無理をしない があります。この3原則はボランティアへの呼びかけとして掲げられていますが、災害支援協力に関わる全てに当てはまることであり、「自立」支援が基本的な関わりの姿勢であることに変わりはありません。今後は、避難所から仮設住宅に被災者の方々が引越された後に、種々の問題と全容が見えてきます。仮設住宅の規模も様々であり、地域性・居住環境・行政サービス等々、地域間格差が今後生じるかもしれません。各地の仮設住宅に最後に残るのは災害の弱者の方々となります。YMCAとしては、全国のYMCAの募金集計、使途計画、配分計画の策定。支援協力の方策、計画内容の策定。期間設定、体制、役割・責任、報告手段を中長期的に検討します。具体的には、特別養護老人ホームなごみ荘」に協力して、被災した高齢者及び子どもたちへの支援の可能性を検討できます。YMCAの介護・社会福祉・作業療法関連のスタッフ、学生たちや、保育士、学童スタッフ等の子育て支援などの協力も考えられます。その為にも、仮設住宅入居後の個別のニーズや状況把握が必要となってきます。これからは復興支援へと段階が移っていきます。被災者の成人の方が、「地震の体験」が夢に今も出てくると語っていました。被災者にとりフラッシュバックが、同時に恐怖の体験であり、子どもたちには、さぞかし怖ろしい体験に違いありません。 私たちが柏崎市に応援葉書や手紙を送ることも大切な被災地復興支援です。被災地には県外からの小中学生の子ども達からの手紙が掲示されていましたが、とても励まされる手紙でした。柏崎の復旧・復興スローガンは「がんばろう!輝く柏崎」です。
〈第5次派遣:横浜YMCA職員 深沢義教の報告〉7/31−8/2
私は普段、横浜YMCAにおいて、地域包括支援センターという総合相談の機関で仕事をしている関係で、今回の柏崎への派遣に関しても、現地の高齢者など福祉的視点や配慮が必要な、弱い立場になってしまいがちな人達に対しての支援、という役割を担い活動してまいりました。具体的には各避難所を回り、エコノミー症候群の予防のために、体操指導やマッサージを実施してまいりました。避難所に避難している人達は、若い人達が日中仕事や復旧活動に出かけてしまうために、高齢者を中心に各避難所平均10名前後の人達が非難されていました。家屋が倒壊し、自宅に帰ることができなくなっている高齢者は、目的や希望を失い、ただひたすら寝込んでしまっている人達も少なくありませんでした。そういった人達に声をかけ、話しを聞きながらマッサージを行ったりし、少しでも被災している人達の心が癒されるよう活動を行いました。避難物資が少しずつ充足し、仮設住宅の準備などは進んでいますが、心を痛めている人達に対しては、物的資源以外にも必要なものはたくさんあるのだと感じました。
また、現地の高齢者関係施設を何件か訪問しました。相談機関である地域包括支援センターでは、在宅の高齢者の安否確認作業を行い、緊急受け入れ先の手配などに追われたようです。入所施設である特別養護老人ホームでは、短期入所を受け入れる高齢者を、通常の3倍近くまで緊急で受け入れ、会議室や大広間にまで布団を敷いて対応したそうです。現在では、少しずつ状況は改善しつつあるようですが、前延べしたように『心のケア』などは今後重要と思われ、我々一人ひとりが何をできるのかを考えていくことが必要だと感じました。