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[横浜YMCA]新潟県中越沖地震緊急支援活動報告
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被災者の健康管理の為、ストレッチ体操を行っているYMCAスタッフ
被災者の健康管理の為、ストレッチ体操を行っているYMCAスタッフ
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柏崎市内の倒壊家屋の様子
柏崎市内の倒壊家屋の様子

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概要

新潟県中越沖地震支援活動報告

7月16日10時13分頃発生した新潟県中越沖地震は、最大震度6強の揺れにより亡くなられた方は11名、家屋は新潟県で全壊953棟、半壊726棟、一部損壊7250棟の被害をもたらしました。8/11現在、避難所は新潟県内で52ヵ所890人です。仮設住宅戸数は県内で1,182戸(柏崎市内は967戸)、住宅完成は8/12−31(柏崎市旧市街地は8/15完了)の予定で、仮設住宅には8/13から順次入居となります。

横浜YMCAで時間とともに変化していく被災地の支援ニーズとYMCAが持つスキルを生かして特別養護老人ホーム『なごみ荘』へのボランティアの派遣を行っています。内容はそこで暮らす高齢者の方への身体活動を通しての心身のケアです。施設の職員の皆さんの支援の意味も加えています。

〈横浜YMCA専門学生によるボランティア活動報告〉

9月13日-25日の期間中にYMCA健康福祉専門学校(厚木市)YMCA福祉専門学校(川崎市)横浜YMCA学院(横浜市中区)から合計9名の学生が各学校の職員と共に現地に行きボランティア活動を行ってきました。今回はボランティア活動に参加したYMCA健康福祉専門学校(厚木市)生徒の声をレポートします。

 

私が自己紹介をしたときに「横浜から、わざわざ来てくれたのですか?ありがとうございます」と言っていただき私たちがボランティアに来たことを喜んでくれたので嬉しく思いました。たくさんの話をしていて、震災の事はニュースなどの映像で見たことはあったのですが、そこまで実感がなかったので、実際に被災された方の震災の話を聞いて、家が崩壊してしまい帰るところがないとを聞かされ、震災の恐ろしさ、大変さなど本当に凄かったのだなと感じました。

 

YMCA健康福祉専門学校 福祉スポーツ科専攻科 S・S君

 

 

今回ボランティアとして現地に行き、曲がった道や電柱、倒壊した家屋がまだ残っており震災の爪痕を見て、震災の凄さを感じる事が出来ました。その中でも利用者の方々、職員の方々と過ごし、レクリエーションを行なったり、体操をしたり、会話をしたりしてたくさんの笑顔を見ることができたのはとても良かったと思いますし、私自身も元気をもらうことができました。3日間という間でしたが利用者の方々の気分転換に少しでもなったようで嬉しく思いますし、ボランティアとして参加することができて良かったと思いました。

 

YMCA健康福祉専門学校 福祉スポーツ科専攻科 H・S君 

 

 

〈第6次派遣:横浜YMCA職員 岩邉俊久の報告〉8/8-9
今回、岩邉(横浜YMCA)と山添(日本YMCA同盟)の2名で現地柏崎市の被災地を訪問し、YMCAとしての支援策検討のため、関係者・機関への聴き取り調査、意見交換を行いました。支援協力として考えられるのは、@柏崎市災害ボランティアセンターでの支援活動協力、A子どもへの支援活動協力、B高齢者ケア活動協力等です。

〈現地の状況〉

1.柏崎市災害ボランティアセンター
既に災害ボランティアセンターの本部機能は柏崎市社協中心に動いていて、今後はYMCAによる協力の必要はありません。災害ボランティアセンターはおそらく9月15-20日には、現在のプレハブ/テントを撤収して、総合福祉センター内に移り、窓口としては年度内まで残すのではとの関係者の話でした。現在のボランティアの状況は、大型荷物の移動、ゴミだし、避難所の清掃・配食、チラシ配布であり、ニーズに対してボランティア数の方が大きく上回ることもあります。ここ10日間のボランティア数は1日平均で520人、20-30人で駆けつける団体も多く、センターはマッチングに苦慮する場面があります。8/13からは順次仮設に入居が始まり、その折に引越し荷物の搬出搬入で人出が必要となります。仮設入居は、家屋が半壊以上であることが条件で、高齢者、障がい者、低所得の方々を優先していくことになります。今後は、仮設入居後の個別訪問によるニーズ調査が必要となっていくことでしょう。
「子どもワクワク隊」という子どもたちへの活動支援がおこなわれています。児童クラブ・避難所・コミュニティーセンターへ大学生を派遣し、子どもの遊び指導を行っています。これから徐々に避難所も収束し、この活動は、夏休み中だけの活動になるのではないでしょうか。

2.柏崎市役所
市民生活部・市民活動支援課課長と面談しました。仮設住宅には8/13-16で先ずは800所帯が入居します。中越地震のときの教訓から可能な限り、地域から離れず仮設に入居できるよう地域密着型の仮設住宅建設となりました。建設規模は5戸から100戸規模と様々で、市内では37箇所に及びます。課題は「地域のつながり」は保てても、50戸未満の仮設住宅地域には集会室などがつくられず、日中は高齢の方々だけが住宅に居て、果たして地域のコミュニケーションが保てるか、また、小単位の仮設住宅が散在することとなり、様々な支援が必要で、市の職員の負担も大きいと予想されます。仮設住宅には1年から1年半にわたりあるいはそれ以上住むこととなりますが、最後に残るのは災害の弱者の方々です。現段階では避難所から仮設住宅に引越した後に、種々の問題の全容が見えてくることとなります。しかし2004年中越地震の時と比べると、今回は対応、仮設住宅建設など対応、手当ても早く進められています。
3.特別養護老人ホームなごみ荘(柏崎市原町)

ここには第5次派遣スタッフの深澤が訪問しています。今回は、社会福祉士、ショートステイ責任者の施設のスタッフ二人の方と面談しました。「なごみ荘」には、災害ボランティアセンターから6人のボランティア(介護士、ヘルパー等)が継続して派遣されてきています。職員自身も被災しており、現体制では毎回入れ替わっていくボランティアに指示を出すのも手が掛かりつらいとのことです。早く職員の方が通常業務ができるようになることが望まれます。「なごみ荘」の前に、50世帯の仮設住宅が建設されていますが、入居後、状況がどうなっていくのか定かではありません。施設としては、施設内の地域交流スペースを活用して、地域とのつながりをさらに深めたい、施設とYMCAとが協力をして地域を盛り上げていけないか考えたいとのことです。

〈今後の支援協力〉

災害ボランティアの3原則として、@被災者本位、A地元主体、B無理をしない があります。この3原則はボランティアへの呼びかけとして掲げられていますが、災害支援協力に関わる全てに当てはまることであり、「自立」支援が基本的な関わりの姿勢であることに変わりはありません。今後は、避難所から仮設住宅に被災者の方々が引越された後に、種々の問題と全容が見えてきます。仮設住宅の規模も様々であり、地域性・居住環境・行政サービス等々、地域間格差が今後生じるかもしれません。各地の仮設住宅に最後に残るのは災害の弱者の方々となります。YMCAとしては、全国のYMCAの募金集計、使途計画、配分計画の策定。支援協力の方策、計画内容の策定。期間設定、体制、役割・責任、報告手段を中長期的に検討します。具体的には、特別養護老人ホームなごみ荘」に協力して、被災した高齢者及び子どもたちへの支援の可能性を検討できます。YMCAの介護・社会福祉・作業療法関連のスタッフ、学生たちや、保育士、学童スタッフ等の子育て支援などの協力も考えられます。その為にも、仮設住宅入居後の個別のニーズや状況把握が必要となってきます。これからは復興支援へと段階が移っていきます。被災者の成人の方が、「地震の体験」が夢に今も出てくると語っていました。被災者にとりフラッシュバックが、同時に恐怖の体験であり、子どもたちには、さぞかし怖ろしい体験に違いありません。  私たちが柏崎市に応援葉書や手紙を送ることも大切な被災地復興支援です。被災地には県外からの小中学生の子ども達からの手紙が掲示されていましたが、とても励まされる手紙でした。柏崎の復旧・復興スローガンは「がんばろう!輝く柏崎」です。

 

〈第5次派遣:横浜YMCA職員 深沢義教の報告〉7/31−8/2

私は普段、横浜YMCAにおいて、地域包括支援センターという総合相談の機関で仕事をしている関係で、今回の柏崎への派遣に関しても、現地の高齢者など福祉的視点や配慮が必要な、弱い立場になってしまいがちな人達に対しての支援、という役割を担い活動してまいりました。具体的には各避難所を回り、エコノミー症候群の予防のために、体操指導やマッサージを実施してまいりました。避難所に避難している人達は、若い人達が日中仕事や復旧活動に出かけてしまうために、高齢者を中心に各避難所平均10名前後の人達が非難されていました。家屋が倒壊し、自宅に帰ることができなくなっている高齢者は、目的や希望を失い、ただひたすら寝込んでしまっている人達も少なくありませんでした。そういった人達に声をかけ、話しを聞きながらマッサージを行ったりし、少しでも被災している人達の心が癒されるよう活動を行いました。避難物資が少しずつ充足し、仮設住宅の準備などは進んでいますが、心を痛めている人達に対しては、物的資源以外にも必要なものはたくさんあるのだと感じました。
また、現地の高齢者関係施設を何件か訪問しました。相談機関である地域包括支援センターでは、在宅の高齢者の安否確認作業を行い、緊急受け入れ先の手配などに追われたようです。入所施設である特別養護老人ホームでは、短期入所を受け入れる高齢者を、通常の3倍近くまで緊急で受け入れ、会議室や大広間にまで布団を敷いて対応したそうです。現在では、少しずつ状況は改善しつつあるようですが、前延べしたように『心のケア』などは今後重要と思われ、我々一人ひとりが何をできるのかを考えていくことが必要だと感じました。

 

〈第4次派遣:横浜YMCA職員 生井知三〉7/28−31

 

 

〈第3次派遣:横浜YMCA職員 安室謙一の報告〉7/24−27

第3次派遣では柏崎市災害ボランティアセンターにおける本部機能の中のマッチング班に平賀(千葉YMCA)、ニーズ班に田所(東京YMCA)が入り支援活動を行いました。この二つの班は連携して被災者の要望を電話、面会等で直接聞き要請内容と実際にボランティアとして働く人々をマッチングさせて要請に応えるという、本部機能の現場部分を担っています。ボランティアの方は地元を始め他県から毎日400〜500名の方々が関わってくださいました。ニーズ班は、専用に引かれた電話にかかってくる被災者からのニーズを具体的に聞き取ることが主な仕事で、被災者だけでなく、避難所などからのニーズにもこたえていきます。安室は市内の避難所である小学校、コミュニティセンター、高齢者施設、また市の福祉保健部介護高齢課やこども課を訪ねて、YMCAへの支援の希望を聞き取りました。ボランティアセンターへの依頼は前回2次と同様高齢者家庭、一人暮らしの高齢者からで家屋の片付けや整理、崩れた壁や屋根瓦をまとめるなども多く、また避難所の食糧の配膳やお年寄りの介護、子ども達のケアなどがありました。避難所にも保健師が他県から派遣され、被災に合わせた方々の心のケアに努めていました。市内の避難所、高齢者施設などで担当者の方々からは、今後高齢者のケアや子ども達のケアのニーズもさらに出てくる可能もあるので、その際はYMCAの協力もいただきたいとのことでした。

 <現地の状況>

○2次派遣の野村が報告した状況と大きな変化はありませんが、安室の滞在中は、地域によっては上下水道などが少しずつ復旧に向かっていると思われました。可燃ごみのほかに粗大ごみと不燃ごみが27日から12日まで市が町内ごとに収集することとなりました。ガスはまだ、復旧の見込みは立っていません。水は1万世帯以上でまだ止まったまま。ひび割れた道路から水が湧き出ている状況もまだあります。7月中には復旧の見通しとのこと。道路については柏崎市の関越柏崎ICは午後8時から翌朝の8時に限り一般車両も降りられますが、入ることはまだできません。鉄道も信越線柿崎-宮内間で運休。代行バスが運行しています。

○県の相談体制としてはこころのケア、エコノミークラス症候群対策、外国人相談、子育て相談、家財保管、労働相談、障害者支援、高齢者支援などに関しての各電話相談を実施しています。

今回かかわりを持つことができた全ての支援者・ボランティアに感謝をいたします。お亡くなりになられた方々にはご冥福を心からお祈りするとともに被災に会われた方々には一日も早い復興を心よりお祈りしています。

 

〈第2次派遣:横浜YMCA職員 野村郁雄の報告〉7/23−24

今回は、柏崎市災害ボランティアセンターにおける本部機能の中のマッチング班に野村、ニーズ班に杉野(東京YMCA)が入り支援活動を行いました。この二つの班は連携して被災者の要望を電話、面会等で直接聞き要請内容と実際にボランティアとして働く人々をマッチングさせて要請に応えるという、本部機能の現場部分を担っています。ニーズ班は、専用に引かれた電話にかかってくる被災者からのニーズを具体的に聞き取ることが主な仕事で、被災者だけでなく、避難所などからのニーズにもこたえていきます。かかってくる電話の多くは高齢者家庭、一人暮らしの高齢者からで家屋の片付けや整理、崩れた壁や屋根瓦をまとめるなどの初期段階の生活を落ち着かせる作業系のニーズが多くありました。一人で動けない高齢者からの水や食料を運んでほしいというニーズ、避難所での高齢者むけの体操、夏休みに入り学童クラブの指導員サポート、家の片づけをするあいだのベビーシッター等のニーズもありました。
<現地の状況>
派遣時の現地は、ガス、電気は復旧しているものの、水については90%の家庭において完不完全な状況です。下水道もまだ復旧しておらず各家庭でもトイレは近隣に設置された仮設トイレを使っています。お風呂は自衛隊が提供しているものを使っており、水は今週末(7/28ごろ)には復旧するとの報告でした。柏崎市内の国道沿いは大きな被害は見られませんが、通りを一本入ると全壊、半壊した家屋、斜めに傾いている家屋など、まったく違った光景が目に入ってきます。また同じ通りでも家屋の被災状況はそれぞれことなり、地形の関係はあるにせよ、築年数や耐震強度などの各家屋の差も見られました。歩道などの地割れはひどく、コンクリートが盛り上がっている場所が数多く、またマンホールが隆起している個所もあるため道路は1日中渋滞していました。被災者からのニーズは、
@避難所で生活している方々の食料の配給の依頼、
A被災した家の修理、
B補習、片づけ

という順でした。依頼の殆どは高齢者からのもので、被災家屋は耐震基準の設定される前に建てられたものでした。避難所で子どもの姿をあまり見かけなかったのはこのためだったのかも知れません。また、人的支援という点で各避難所にカウンセラー、医師、看護士などをいち早く派遣していたことは、前回の教訓が生かされていたからかも知れません。復旧は少々時間がかかるかもしれませんが、順調に進んでいるようです。今後は柏崎という地域がどのように復興するかが課題でしょう。8月中旬には仮設住宅が完成する見込みですが、ここに人々が移り住んだときに新たな問題が起こらない事を祈ります。これまでのYMCAの経験を活かした子どもの心のケア、高齢者向けの運動プログラムなどが考えられますが、第3次派遣でのニーズ調査を行って見極める必要があると思います。

 

 

〈第1次派遣:横浜YMCA職員 小林一郎・佐竹 博の報告〉7/20−23

ボランティアセンターでボランティア要請を受け一般的な相談業務の担当と、ボランティア要請に対し実際にボランティアを派遣する業務の担当を担いました。要請の多い主な内容は以下の通りでした。

@室内の片付け(大きな家具の移動や崩れた土壁、ガラスの片付け等)

A倒壊した石垣の片付け(大谷石、ブロック、門柱等)

B家屋側面をブルーシートで覆う作業(屋根への設置は市が担当)

C独居老人宅へ水、食料の配布(避難所まで行くことができない高齢者対応)

D避難所での子どもの見守り依頼(避難所から大人は撤去作業に出かけるため)

E避難所清掃作業(トイレ清掃、ごみの片付け、布団、毛布管理、その他清掃)

F避難所及び避難所以外の住民集会所等への水、食料の配布(配布時作業)。

これらの要請に対し。派遣実績(要請に応えられた件のみ)は、21日(土)78件依頼(延べ671名派遣)、22日(日)153件依頼(延べ886名派遣)、23日(月)144件依頼(延べ459名派遣)でした。新潟県内はじめ各地の社会福祉協議会から応援に派遣されたスタッフと共にYMCAのスタッフが運営機能に携われたことは、3年前の中越地震における十日まし・小千谷市への緊急支援を始め、今夏も継続している小千谷市での復興支援や子どもたちのキャンプ招待や合同実施などの実績が評価されているためです。現地は25日とされる水道の復旧が待たれており、避難所生活など制限された環境での生活が子どもたちや高齢者だけでなく、子育て世代などにも肉体的・精神的に影響を与え始めています。柏崎市など被災されたかたがたが1日も早くもとの生活に戻ることができることを願いつつ支援を続けていきます。